都知事も五輪ゴルフ会場問題に注目

2017年2月3日(金)04時05分更新
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ooya&koike

東京五輪ゴルフ会場問題に、いよいよ小池百合子都知事も耳を傾け始めた。

 3日、日本ゴルフ改革会議(JGC=大宅映子議長)が都庁を訪れ、小池知事に対して『東京五輪ゴルフ競技会場の再考について』の要望書を手渡した。1.コンパクトオリンピックの体現、2.景観を世界に魅せる、3.エコと環境維持、技術力を世界に発信、4.世界殿堂入りしており知名度の高い岡本綾子プロの設計であることの4点から都所有の若洲ゴルフリンクスが適切だと主張。霞ヶ関カンツリークラブ(埼玉県)が抱える諸問題(後述)を改めて掲げた上で再考を促した。 

プライベートコースの霞ヶ関CCは、女性が正会員になれないことや、五輪後に一般の国民・都民が利用できないということでレガシーが残らないこと。真夏開催の五輪であるのに霞が関CCのあるエリアは日本屈指の高温地域であることなどを掲げたJGCの要望を、知事はひとつひとつ、うなずきながら聞いた。

さらに、費用の面でも仮設設備だけで39億5000万円の霞が関CCに対し、若洲はコース改造費を入れてもJGCの試算によれば約15億円で開催が可能になることなども説明された。

「改めて五輪憲章を読み直すと国籍や性差別LGBTの問題など、こうでなければならない、というものがある。(霞が関CCでは)女性は正会員になれないことを、あまり海外に喧伝して欲しくない。この問題は日本でよりも海外でたくさん報道されています」と、霞ヶ関CCでの現状のままでの五輪開催に首を傾げた。

「霞が関CCにはこの際、女性を受け入れていただいて(プライベートコースでの差別撤廃に向けて)大きなモメンタムにして頂きたい。まずは、会則変更など霞が関CCの(対応について)進捗状況を見守りたい」と慎重に口にした。その一方で、若洲GLでの開催に対しても興味を示した。「若洲についての新情報ありがとうございます。改めていろいろ確認して研究してみます。どのようなことができるのか、できないのか。諸調整が必要ですし」とも口にした。

五輪開催に大きな力を持つ開催都市東京の首長である小池知事が、JGCの要望に対して今後、どう対応するのか。「当初はとにかくコンパクトオリンピックと言うことだったのが、色々展開して言ってコストも膨らんで行ってしまったことが精査の中でわかりました」という言葉からは、若洲に眼が離せない。

 

五輪組織委員会森会長に続き、小池知事に対しても要望書を届けたJGC。五輪ゴルフ競技のNF(National Federation)であるJGAに対してはすで同様の申し入れをしているが「先方の返答待ち」(上杉隆事務局長)というのが現状だ。JGCを筆頭にした〝霞ヶ関反対派“の声に耳をふさぎ続け、問題が注目され始めると一方的に霞が関CCでの開催の正当性ばかりを主張しているJGAは、これにどう対応するのか。今後は、NFとしても本質も問われることになる。


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