若洲GLでの五輪なら21億

2017年2月9日(木)02時59分更新
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日本ゴルフ改革会議(JGC=大宅映子議長)が、若洲ゴルフリンクスで(東京都)での五輪ゴルフ競技開催の可能性を具体的に示した。9日、松沢成文参議院議員、プロゴルファーのタケ小山のJGC委員の2人が東京都庁を訪れ、若洲GLでの五輪開催でかかる経費の試算、コース改造、練習場用地などを始めとする案を都庁職員に手渡した。

JGCはすでに前週、小池百合子都知事に五輪若洲開催を訴えており、より具体的な案を届ける約束になっていた。知事はこの日、宮城県を訪問していて留守だったが、約束通りの試案がてもとに届いたことになる。

五輪開催コースを選ぶ最初の段階で「狭すぎる。改造にはコストがかかり過ぎる」と、振り落とされた若洲GL。それに対してJGCは、若洲GLの広さが現在ゴルフ会場となっている霞が関カンツリー倶楽部と比較しても決して狭くないこと(若洲は18ホールで78ha,霞が関は会場となる東コースだけだと61ha。コース周辺に都港湾局の遊休地、江東区の公園などが使える若洲は全体で101ha,霞が関は東西36ホールで131ha)。コースの距離も大きな改造もせずに7200ヤード以上に伸ばせること。改造も新たな埋め立てなどの大規模工事をしなければ約8億7000万円程度ですむことを図面と試算を示しながら説明した。

特に、コスト面では、霞ヶ関CCが自前でコース改造をしながら、仮設設備だけで39億円以上かかるのに対し、JGC試算の若洲はコース改造も含めて約21億1000万円と大きな差を示した。さらにレガシーの面でも、名門メンバーシップで五輪後、限られた人間しかプレーできない霞が関に対して、都所有のパブリックコースで誰でもプレーできる若洲が勝ることが話された。

米ツアーでのプレー経験もあり、各国ツアーの解説もしているタケ小山が「若洲は十分なスペースに作られているのでホール幅が霞が関の1・3~1・5倍くらいある。だから『ギャラリーが入れない』と言う理由はあたりません。距離についても、ここに示しているのは現状の若洲のままでティーだけを下げる方法です。これならひと夏で工事できる。コンバインと言って複数ホールがティーインググラウンドを共有する形にすれば、マックス7300ヤードまで伸ばせます」と、説明。「若洲でオリンピックを開催すれば、将来のゴルファー、ジュニアゴルファー、障害者ゴルファーへのレガシーとなる。それが僕たち(JGC)のしていること。(コース監修の)岡本綾子はホール・オブ・フェイマーですが、その岡本さんと(コース設計の)川田太三さんが『世界に通用するトーナメントコースを』と作ったコースなんです」と、五輪の舞台にふさわしいことを付け加えた。

「小池知事が都庁のみなさんにおっしゃっている通り『できない理由を探すのではなく、できる方法を考えてください』ということ。ゴルフ会場についても見直す必要があると思うんです。だから知事に動いていただきたい、とお願いしてきました」と、話を締めくくった松沢議員。霞が関CCが女性を正会員にしないことばかりが大きな話題となり、日本ゴルフ協会(JGA)や組織委員会から会則変更を迫られる状況だが、JGCは改めてパブリックコースでの開催という正論を具体的な形で示して見せた。五輪開催都市の長である小池都知事が、これにどう応えるのか注目される。(遠藤淳子)


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