GS被害者、MUFGに嘆願書

2018年12月31日(月)03時06分更新
Pocket


 2017年4月の事件発覚以来、当サイトでも再三報じてきた「ゴルフスタジアム詐欺事件」が新局面を迎えている。12月14日、被害者たちは東京・大手町の三菱UFJ銀行の本店を訪れ、担当者に平野信行CEO宛ての嘆願書を手渡した。(左の写真)
 というのも、被害者たちが最も多く契約を結んでいるのが、三菱UFJファイナンシャルグループ(MUFG)のジャックスだから。現在このジャックスを始めオリコ、クレディセゾン、セディナ、ビジネスパートナー、東京センチュリーリース、の信販会社6社との訴訟が継続中だ。
 この事件の根底にあるのは、悪徳リース・クレジット被害を生んできた業界全体の体質。三菱UFJファイナンシャルグループ全体を統括する立場からジャックスに対する実態調査と、売り上げ至上主義の体質を抜本的に改革することを強く要望する内容となっている。
 この事件はゴルフスタジアムがレッスンプロなどに「広告掲載料により実質無料でホームページを作成できる」などとと持ち掛け、その過程で言葉巧みに300万円から1千万円のローンを組ませて、スイング解析ソフトを売りつけたもの。当初は月々のローン代金がゴルフスタジアムから入金される広告掲載料により相殺されていたが、17年2月に支払いがストップ。同社は経営破綻した。
(下の写真は昨年3月30日、ゴルフスタジアム本社で清流舎のインタビューに応じた時の堀新社長)
クレジット契約を結んでいたレッスンプロなど約1000人の負債総額は約40億円に上っており、すでに自己破産したり、死亡した被害者もいる。被害者の会は署名運動も行っており、全国で3万人の署名が集まっているという。
(下の写真=署名の山を前にした弁護団代表の西村國彦弁護士㊧と被害者の会・今西啓介代表)

 2019年は早々に、別のメガバンクへの嘆願書提出も予定されている。債権者集会も弁護団の努力により、3月26日へと、さらに延長となった。ゴルフスタジアムの手口が「かぼちゃの馬車」に似ており、同事件で融資に関わったスルガ銀行の役割を果たしたのがジャックスを始めとした大手信販会社だという指摘もある。いよいよ訴訟も本格化。後半には証人尋問も行われる。衝撃的な事実も法廷で飛び出すかもしれない。立憲民主党の議員が国会でこの事件に関し質問する機会も増えてきた。事件の風化する事を望んでいるゴルフスタジアム側や信販会社にとっては、イヤな展開になってきたと言えそうだ。

(日本ゴルフジャーナリスト協会会長代行・小川朗)


関連記事


タグ


コメント